平成最後の「雛の茶事」 その2 花園居(かぞおのきょ)で姫迎え

  • 2019.04.16 Tuesday
  • 16:05
「雛の茶事」の後半です。

さて、いよいよ濃茶が始まります。
床を改め、牡丹を飾りました。




Aちゃんは牡丹と相まってなんとお綺麗なご挨拶〜。
 
牡丹は青山の花長さんから鉢で運びました。
本日は茶入れが青磁なので、花入れは青磁でなく唐銅です。

ちょうど固かった蕾が開き始めて良い加減となってくれ、ホッとしました。


本日は、唐物の合わせです。
なのでお花は牡丹が合うのではと思います。

茶入 七官青磁(龍泉窯)
茶杓 象牙
棚 石州好 小吸台
茶碗  萩焼 一二代 坂倉新兵衛
水指 平戸焼 七宝透白磁 横石嘉介

今回は手前するものにとっては、またも難しい課題。
しかし姫たちをお迎えするのにせっかく取り合わせた道具です。

自分が上達するありがたい場ととらえ稽古しました。


とにかくお茶がたたないと意味がないっ!と緊張しまくりで点てています。




いかがでしょうか?

杉野先生。
有紗ちゃんも初めての御濃茶。どうだったかな〜?



「大変、結構でございます。」
「ははっ〜」(とは言っていませんがこういう気持ち。)


ミユキさん、侑貴子さんにも暖かいままおだしできたでしょう〜か?


 
濃茶を点てたあとは茶入れを飾り付けしました。
 



さてさて、
緊張しすぎた御濃茶もなんとか無事(!?)終わりまして、
少しなごやかになるお薄へと続きます。


お薄のお菓子はこちら

紫野源水の有平糖です。
さすが京都のお菓子は綺麗ですね。。

この仕事は凄いと思います。






お薄のお道具はこちらです。

茶器 加賀蒔絵 六瓢 山崎迎舟 平棗
茶杓 利休
茶碗 黒楽 十代旦入 常盤




なんとなくこのあたりで、ようやくリラックスし始めました。





お客様方もようやくお話しも弾む頃。。




一座の皆様との大切な時間もようやく緊張が解け始めたと感じ始めたらもう終わり。。

あっという間のお時間でした。

なのでしばらく離れがたく、、


こ~んな(笑)おしゃべりや




お庭もそぞろ歩き。。




今日のお話しにつきることはありません〜。




杉野宏子先生、Aちゃんと。
 



侑貴子さん、ミユキさんと。




はい、Aちゃん、ポーズ決めて!

さすが、モデルです。。。
ぐうの音もでません!
どうやったって、、決まってしまいます。



とにもかくにもお姫様を迎えた、
ちょっと遅めのひなの茶事。

なんとか無事に終了できました。
ご参加いただいた皆様に
こうした茶事が少しでも良い思い出になれますように〜。



 

平成最後の「雛の茶事」 その1 花園居(かぞおのきょ)で姫迎え

  • 2019.04.16 Tuesday
  • 15:05

4月も半ばに近いのに、平成最後の今年は桜さえまだそぞろ咲きの長野です。

本当に山沿いにある花園居(かぞおのきょ)は春が遅い。

4月に雛を飾る風習の北信なのですが
日頃お世話になっている青山エルクリニック院長 杉野宏子先生と娘さんのAちゃん、
山本侑貴子様、茂木ミユキ様をお迎えして【雛の茶事】を行うことになりました。

お姫様ばかりのお客様、
華やかな雰囲気になるに間違いない茶事です。

母も私もお迎えをどうしようかと思案しまくってしまいました。。
そうこうしつつもあっという間に茶事の日に。。


待合には中野の土雛を、奈良家のものでお迎えです。



「天下春」黄梅院 小林大玄師の画賛と
両脇には叔母がつくってくれた毬でお迎えをしました。





この日は、天気予報が雨のはずでしたが、
晴れてくれました。

さすがお姫様パワーですね。
着いて早々にまずは記念の1枚を。





私も玄関にてお迎えです。





迎え床でご挨拶をしていただいた杉野先生。
背中も綺麗です。





雛の茶事に合わせて、飾り物でお迎えを。。
この後、蹲に進みます。


 

蹲をつかって清める、、ということもなかなかない体験ですね、
着物姿で立ち上がり、またかがむというのは意外や全身運動です。





本席には花無心。
紫野 三玄院 長谷川大真師の軸です。





炭手前が始まります。


この日の香合は、
薩摩焼 一五代 枕寿官 御所車です。

香は手練りで「西行桜」。
昨年の夏に作りました。





緊張しながら、炭手前が始まります。
とにもかくにも炭がおきてくれないことには茶はたたない。。





さて、
なんとか無事に炭をつぎ、
懐石を出しつつ炭がおき、お湯が沸くのを待ちます。



「時分どきですので、素飯をさしあげます。」
とのことで脚付き膳で懐石を運び出します。




皆様のお口に合うと良いのですが。。


飯は、昨年収穫した自家製の亀の尾。
味噌汁は焼き豆腐と土筆、白味噌仕立て。
向付は鯛、甘海老、蛍いかの昆布締め。




腕盛は、真薯に蛤、こごみあしらいです。





焼き物は
お馴染みの信濃雪鱒にあさつき味噌添えで。




煮物は
この季節で筍、わかめ、よもぎ麩で。山椒を盛りました。




お隣、小川村の豆腐で、せりとアスパラの白和えを。



ここでまた一献。
お馴染みのお酒、亀の尾のお酒です。
 
皆様にはご好評のようで良かった。
お代わりしてお注ぎいたしました。




そうこうしているうちに
お湯もしゅんしゅん。

ホット一安心します。
本日の釜は透木釜(すきぎがま)
「富士裾野」佐藤淨清です。




本日のお菓子は山笑(やまわらう)。

ちょうどこの時期の山の様子を表した菓子です。
主菓子は善光寺ご用達の喜与栄さんでお願いしました。




さて、仲立ちをしていただき
床を改め、次は濃茶、薄茶へと続きます〜。

続きは次号へ

 

花園居(かぞおのきょ)の養生食 〜草餅やらふき味噌やら〜【山菜の春】

  • 2019.03.29 Friday
  • 17:47

JUGEMテーマ:山菜


長かった冬、
まだ時々は雨に雪のようなものが混じる、北信ですが
そんな春浅き山にも、しっかりと春の山菜の芽吹きが訪れています。

イチバン最初はまずはふきのとう。


 
ふきのとうは、まるっこい小さなうちが美味しいと言われていますが、
タイミングをはずすとすぐに花が咲いてしまいます。

イチバンは天ぷらが美味しいですが
やっぱり私的には里山の食ナンバーワンといえば
フキ味噌を押したい。

また刻んでお味噌汁にそのままいれると風味がことのほか春ですよ。

こちらは畑の傍でふきのとうが群生。

「うちの裏庭にだってあるよ〜。」
という声を無視して、盗掘!?する母。

まあ、気持ちはわかるけどね。。
(すでにビニール袋に沢山はいっているし。)


さて、昨日は
田圃の傍のよもぎがかわいらしく新芽をだしていました。



これくらい小さいと可愛らしくて、美味しいのですが、
夏には恐ろしく繁茂し、
畑を遅いかかります。

なので今のうちにしっかり
よもぎ餅ようにせっせと採取。

いただいたモチ米にうちの米をませて朝からせっせと作業して。。

こんなによもぎ餅をつくってしまいました。




餡ばかりだと飽きるので、
白ごまを言って、味噌と甜菜糖で胡麻和えもちに。。

美味しかった〜。




今日は、畑を掘り起してくれた松島さんにもおすそ分けを。
当然、おとなりのウラコさんも良いタイミングで遭遇。




畑の傍らでつんだよもぎでよもぎ餅。

本当にお腹もですが心が満たされる〜。

さて、お腹も満たされたので、
今日の午後は4月の茶事に向けてまた特訓開始です。

建仁寺塔頭 正伝永源院 茶室如庵と両足院 参観記録 【京都の旅】

  • 2019.03.23 Saturday
  • 15:28

建仁寺のすぐ近く、
塔頭の正伝永源院を参観しました。

こちらは茶で有名な小田有楽斉のお墓があります。
そして茶室、如庵(再建)も。


 小田信長の13歳年下の弟の小田有楽斉は、利休に茶を学び利休7哲のおひとり。
 建仁寺の
正伝院を再興し、茶室 如庵を作ったことでも知られています。

 国宝の如庵は現在、愛知県の犬山市ですが、
こちらは再建されたもの。

しかしながら、あるとこにあれば
やはり落ち着いて、
鎮座ましましている、という感じです。



 

有楽斎の武人らしい好みが反映されているとの評価が高い如庵。

端正な利休の草庵茶室とはまた違った「武家の茶」を感じさせる名席中の名席とされています。

内は撮影不可でしたが、
穴が空くほど見て来ました。

二畳半台目(にじょうはんだいめ)で、代表とされる茶室です。丸畳二畳と半畳一畳と台目畳一畳で構成された茶席なのでかなりゆったりとした印象でした。





小田有楽斉、 独特の美意識の手水。




 さて、順序が逆になりましたが、この
正伝永源院では細川家ゆかりの寺としても知られており
当主護煕さんが襖絵を描いておられます。

如庵にたどり着く前に拝見できます。

こちら京都の冬【聴雪】



春の夜。



どちらの襖絵にも月が描かれています。
月がことのほかお好きだと説明の方のお話しでした。


そして記念に御朱印と朱印帳を。
朱印帳は 細川護煕さんの京の冬、襖絵が表紙です。
と〜っても素敵でした。

迷わず御朱印帳まで購入。



さて、次は両足院にも参観です。

建仁寺の中から行ける場所です。

禅宗らしいお掃除によって磨きこまれた廊下。


お庭も綺麗ですね。




最後に母と記念撮影しました。


一泊二日の京都でしたが、
充実し過ぎていたかなぁ、というスケジュール。

この後、四条でランチして
玉三郎歌舞伎を拝見してきました。

足がパンパンになりましたが、
母曰く、
意外に疲れなかったと…。

ホントかなぁ。
私は疲れてしまい、
南座では、贅沢にも
玉三郎さんの箏、三味線、胡弓でうたた寝してしまいましたが。

とにかく、無事で全ての行程が終わりホッとして帰る事が出来ました。





茶祖 栄西禅師の建仁寺を訪ねて 【京都の旅】

  • 2019.03.22 Friday
  • 18:21

茶は養生の仙薬なり
延齢の妙術なり

 
喫茶養生記の冒頭に始まるこの一節。
建仁寺はずっと訪れたいと思ってはいたものの、あまりにも便利な立地の良さがあだになり、
ついつい次の機会に、、となっていた寺院でしたが、
非公開の至宝公開もあり、
その最終日についに見学することができました。
 
まず最初に見たかったのコレ。↓
栄西禅師の茶碑。
 
母、まず一礼。
(それを見て、私も一礼。<(_ _)>)

 

 
そのすぐ傍らには、お茶の茶園があります。
平成の茶苑と名付けられていました。

 

ちょっと1枚、茶葉を記念にいただきました。すみませんっ。
 
私も長野でお茶の木を植えようと決めました〜。

 


こちらは栄西師茶徳顕彰碑。
宋への渡航後、この建仁寺創設のお話しが書いてありました。


さて、方丈に入ります。
風神雷神屏風は有名ですね。
 
こちらは俵屋宗達画の写しです。ホンモノは国立に!
 


 
デジタル細密複製で常設展示となった、竹林七賢図の襖絵。海北友松(かいほう ゆうしょう)筆。
私はこの七賢図のモチーフは大好きです。
 
見ているだけでかしこくなれるような気がします。(気のせい。。ですね。)

 


こちらの絵はどなたのものか、尋ね忘れました〜。
どなたか知っていたら教えてください。<(_ _)>

 


方丈をでると、観たかった茶室。「東陽坊」がみえてきます。
こちらは北野大茶会で、利休の高弟、東陽坊住職が作られたもの。
 
利休からいただいた茶碗、下賜された、黒楽茶碗も長次郎の作で茶碗7種の一つとのこと。
外観は柿葺に軽やかな深い庇が伸ばされた小気味良い平屋建です。
 
庇の左奥に刀掛けが付けられています。
 


間取りは二畳台目の茶席に一畳の合の間と三畳の控室と水屋とで構成されていています。
茶席と合の間との取り合いは二枚の襖を通して行われるのかな。

写真はそこまでは撮れませんでした。
 


↓こちら忘れないように東陽坊のいわれと作りの解説を撮ってきました。
 


こちらは双竜図、法堂の天井画です。
小泉淳作筆。
2002年に創建800年の記念に描かれたものだそうです。

迫力がありますね〜。
 


さて、ここから建仁寺塔頭 両足院と、正伝永源院を巡ります。
 
国宝茶室「如庵」は、元和4年(1618年)に、織田有楽斎によって、

京都・建仁寺の塔頭・正伝院が興された際に建造された茶室です。


ホンモノは愛知県ですが、こちらも愉しみです。

修学院離宮の参観記録 【京都への旅】

  • 2019.03.20 Wednesday
  • 23:12
無謀ともいえる、修学院離宮へのアポなし当日参観。

大人の皆さまは、
きちんと宮内庁のホームページで予約してから行かれることをおすすめします。

テントをしまい始めた係員さんに「待って〜。」と声をかけ、最終3時の参観に間に合いました。

着物姿で必死の形相だったからか、少し心配そうにみていた係の方のその理由は、あとになってわかりました。。

こちらが全体図↓です。
修学院離宮の田圃を中心にして3つのエリア(下離宮・中離宮・上離宮)に分かれています。
 

参観はこの3つの離宮を巡ります。


高低差45メートル。
距離4キロ以上。
(えっ、本当ですかっ?)

齢80越えの母、しかも小雨、砂利道、果たして大丈夫なのか、、と思いましたが、
彼女はもうさくさくと傘さして歩き出しているし、もうついていくしかありませんっ。



ここで少し修学院離宮のお勉強を。
修学院離宮は17世紀中頃、後水尾上皇によって比叡山の麓の広大な敷地に造営されたもの。とにかく自然の借景のが随所にあり、山の離宮とも。

造営当時は、絢爛豪華な桃山美術とは一線を画し、
平安時代の貴族が好んだ王朝文化の再現の憧れがあった時代。
池に浮かべた船上で和歌を詠み管弦をかなで、『源氏物語』の舞台が再現されていたようです。

後水尾上皇は文化の担い手としても後生高い評価がある方でした。




晴れてきました。
こちらは御幸門。なんかこの雰囲気、神宮にも似ているような。。

まず最初に「寿月観」が見えてきます。
こちらの扁額は後水尾上皇の宸筆だそうです。




お庭には灯篭も。
袖型灯篭、朝鮮灯篭などを配しているそうです。
苔もびっしりです。

小川と小さい瀧も見えます。


 

襖絵には中国の故事・虎渓三笑(こけいさんしょう)の絵。岸駒の作だそうです。




建物と庭、そして比叡山のほぼ麓に近いこの立地感は、急に晴れたと思ったら
また雨が降ってきたりと、
もともとが気候が安定しない場所だとガイドさんは言っていました。
 
確かにこの後、またもや雨にやられるのですが。。笑)

 


さて、寿月観を後にして、中離宮へと向かいます。
山が萌えはじめた早春の気配の田畑を左右に見ながら細い松並木道を200メートル程歩いたでしょうか。。
京都とは言っても、まさに山中。
 
周囲の畑・田圃の風景が、長野にも似ていて。。

 


違うのはここには離宮がある不思議さのみ〜。


さて、こちらは中離宮の客伝。↓
中離宮は後水尾上皇の第8皇女・光子(てるこ)内親王のために造営された朱宮(あけのみや)御所が前身だそうです。
なので、どことなく雅な中にも女性好みの設えを感じられたりしました。
 
客伝は東福門院(後水尾天皇女御、徳川2代将軍秀忠娘)の女院御所の奥対面所を移築したものです。

 


奥の霞棚は、桂離宮の桂棚、醍醐寺三宝院の醍醐棚とともに「天下三棚」の一として知られています。
そういえば、2時間ほど前に桂離宮を参観したときに、観ました!
 

こちらは楽只件の「吉野山桜図」屏風。↓
 


ほ〜っとため息。
一足先に屏風で花見です。


さて、いよいよ道を戻って、今回の最難関、上離宮へと向かいます。

松並木の先が上離宮ですが、見えません〜。
雲行きもますます怪しくなってきました。

 

しかし、母へこたれずっ!
登る、登る。

 


と、がんばった私達を迎えてくれたのは
浴龍池(よくりゅうち)と大刈込を中心とした壮大な庭園でした。


隣雲亭から浴龍池をみます。
空気が澄んでいるとここから大阪の高層ビル群まで見れるんだそうです。

 


さて、少し下りながらこの浴龍池を周回しながら散策です。(まだまだ歩きますよ〜。)
こちらは千歳橋。

 



↓こちらは木製の長さ2件あまりの楓橋。

 


橋を渡って、中の島につきました。
こちらには窮邃亭という建物があります。


↓この扁額。窮邃、は
後水尾上皇のご宸筆。
 


部屋の中は、18畳の1室とし、間仕切りはなく、東に水屋があります。
6畳分を框一段分高くなった「上段」がありました。

 


さきほどの中離宮と比べると装飾はなく随分質素な印象を受けます。


でも、ちょっと外へ出るとこのよぅな景観ですから、
上皇にとっての贅沢は、きっときらびやかな装飾ではなかったのですね。。
意識的に装飾的なものを一切はぶいている気合いさえ感じます。。

 


 
雨の降りが強くなってきました。
 


修学院離宮、
桂離宮とはまた違った自然との一体感を感じる山荘の雰囲気でした。


自然の厳しさや素晴らしさがここにいるだけで実感できたのでしょうね〜。

母も無事ど根性で歩き通すことができました。
皆様の参観の天気の良いことをお祈りします〜。
宮内庁の方の説明も丁寧でとてもわかりやすかったので有りがたかったです。
皆様もぜひ一度ご参観くださいね。



 

洗練の極み 桂離宮の参観記録 その2【京都への旅】

  • 2019.03.20 Wednesday
  • 14:25


桂離宮参観の続きです。

賞花亭を過ぎもう少し歩いていくと、「笑意軒」(しょういけん)という田舎家風の茶室に着きます。
茅葺の屋根にこけら葺き庇をつけた間口の長い建物です。



こちらの茶室は丸い6つの下地窓あるのが特徴です。

「笑意軒」の扁額は曼殊院 良怨法親王の書のこと。
大胆で印象深いですね。




茶室の奥をのぞくと、田圃が見えました。
桂離宮の田圃です。
 
桂離宮、修学院離宮など天皇の別荘には田圃がつきもののようです。
私は長野で週末農家、米もつくっているので、とても嬉しい気分になりました。



「笑意軒」の庇の下は日本建築の美と粋がたくさん詰まっています。
 
このあたりの感じ、石と木の妙ですね〜。




さて、次はいよいよ書院に行きます〜。

書院の前のこの広場では蹴鞠が行われるそうです。

右足だけを使うのですって。



書院は東(手前)から古書院、中書院、楽器の間、新御殿と雁の飛ぶ姿(雁行型)のようにつらなっています。

新御殿は後水尾上皇をお迎えするために新設されたもの。

この桂離宮は上皇や宮家がお泊りができるしつらえです。
一方、修学院離宮のほうはお泊りはできず、日帰りたいタイプの離宮でした。
広さは修学院のほうが断然広いのですが。。



さて、こちらはよく建築雑誌でもみかける月見の縁台です。
竹簀子でできています。

中が暗くても、月の光をこの縁台で受けて
夜でもほのかに室内は明るいかったとか。

雅ですね〜。




このあとは月破楼(げっぱろう)も見学しましたが、写真なしですみません。


で、なぜか木の苔に惹かれてこんな写真ばかり撮っていました。




いかがでしたか?桂離宮。
12時からの参観を予約しましたが1時間程度で終了です。
 
巡ってみて、
ここは御舟で巡るとどう見えるのかな〜と妄想が膨らみました。
4つの茶室、
舟で寄りながらそれぞれの茶を愉しむなんてなんという雅さ!
想像しただけで、くらくらしてしまいます。

なので、私は想像だけで(笑)。

京都というと御所のようなきらびやかさも魅力ですが
自然と木と苔と田圃などがまじりあったこの離宮のほうが
精神的にずっと高いところにあるんでは〜と思ってしまいました。
あ〜、もう一度絶対行きたいと思います。


気が付くとかなりお腹もすいていました。
 
お腹もすいてきて近くのきりっとしたのれんの蕎麦屋「隆平そば」にてお昼を。



ここは京都らしく間口狭いけれど
こだわりが高そうな、お蕎麦屋さんです。


お願いしたのは一番シンプルなバージョンのそば懐石2980円です。

前菜の蕎麦はお塩でいただきました。
香りがすごく高いっ!



このおだしが本当に美味しい。
萩茶碗で、最後はお抹茶を飲むようにいただきました。
寒かったので、身体が温まります。



この鰻の飯蒸しがまたおいしい〜。山椒の香りが青々しててまたいいっ。



 
とても美味しくいただき、おすすめです。

桂離宮からはすぐ近いのですが、門前からだと歩くと10分くらいでしょうか?
予約必須ですね〜。

さて、腹ごしらえをして午後の参観が続きます。
 
実はこの後の予定は要れていなかったのですが、
桂離宮での【離宮旋風】とでもいうのでしょうか?
勢いがついて、予約をしていなのに無謀にも車は修学院離宮へと向かっていくのでありました。

当日参観でも空があれば受け付けてくれるとHPには書いてあったけれど、、
3時の参観に間に合うか、空はあるのか!

ギリギリまにあった修学院離宮参観の様子はまた次回に書きます。
 
桂離宮参観 その1はこちら
修学院離宮の参観ブログはこちらから
http://junkoaoki.jugem.jp/?eid=70

 

洗練の極み 桂離宮の参観記録 その1【京都への旅】

  • 2019.03.19 Tuesday
  • 18:13

週末の時間を畑仕事に費やす私にとって、冬~春のこの時期は自分養生には貴重な季節です。

ずっと行きたいと思っていた桂離宮への参観がようやく実現できました。
親孝行もかねての母と二人旅。
 
1か月ほど前に宮内庁ホームページから申込んで許可をもらい愉しみに出かけました。
興味のある方もいると思うので、今日は参観の様子を前半・後半にして記録しておこうと思います。

桂離宮は1615年、後陽成天皇の弟、智仁親王(初代八条宮)が造営に着手して約47年後の智忠親王(2代)の代にほぼ完成した八条宮家の別荘。
約6万9400平方メートルの敷地に、古書院、中書院、新御殿を主に、池のまわりに書院や茶亭を配している池泉回遊型庭園です。
庭と建築の構成が素晴らしく、離宮建築最高の技法が組み込まれ、日本庭園美の集大成といわれています。

 
こちらが全体の俯瞰図。集合場所に掲げられています。このレトロな感じがまた懐かしくいいですね。



参観への道、桂離宮の造園はまさに敷石の美学にも通じているようで、様々な踏み石が楽しめます。
足あたりが良いようにどれも平らな面を揃えているのですが
そんな見えない気遣いがまた離宮らしく、、すごいなあと。

スニーカーだと気が付きにくいのですが、この日は着物で草履でした。
 


御幸門の手前には御舟が止まっています。

一周見学してなるほど〜と納得したのですが、
この桂離宮は御舟で回遊しながらいくつかの茶室を回って茶事を愉しむことができるようになっていました。
なんという贅沢さ。
 
想像するだけでも優雅な気分に浸れます。



この日はあいにくの雨模様でしたが宮内庁職員の方が丁寧に説明してくれました。

こちらは「外腰掛」。
ゆっくり座ってこれからの茶事を待つ場所です。

茅葺寄棟作りで雪隠付。
対面は島津藩からの献上品であるソテツがみえます。
で、やっぱり踏み石が洗練されている。(石フェチなものですみません。)



さて、ここから池の周りを周回していきます。
州浜を通りながら、見えてきたのは第一の茶室、「松琴亭」。なんとも風情があって美しい。

州浜と天橋立が見えます。

 

 
「松琴亭」桂離宮でも最も各の高い茅葺入母屋作りです。
ああ、もう一度見たい。
訪れたい〜。


「松琴亭」を正面に見てふと左側には美しい風景と東屋。




そして長い石橋を渡って見学します。
この石橋、長さ5メートルはあろうかというもの。
天然石でこの大きさを採掘してくるって、すごい。
ただただ感心しきりになってしまいます。




こちらが「松琴亭」の中。
外には後陽成天皇の宸筆が掲げられていました。(上の写真に写っていました。)
 
大胆で洗練されている襖の柄は有名な市松。加賀奉書紙の襖。

 


こちらは外水屋。こんなところにも造作の美が!




書棚の絵は狩野探幽。
いろいろ見ていくうちにわかってきたのですが、
この棚の優美さと絵も美のみどころのひとつでした。


造営の頃の1600年代にあっても源氏物語の世界の再現は夢だったのでしょうね〜。
 
庭にも特徴があって、だだっ〜っと開放的な場所はあまりなく、
視線を遮るかのようにどこかに、松があったりするのだそうです。
奥ゆかしさの表現がとても日本的だなと感じます。



さて、杉苔の橋を渡って、、



次の茶室、峠の茶屋 賞花亭へ。

ここに至るまでのアプローチは峠道が再現され、奥深い山のようです。


賞花亭は屋根は船底型です。
夏の暑さを避ける小亭です。




この位置が最も桂離宮の参観コースで高い位置。
賞花亭からは書院が見えました。




桂離宮では、
こんな狭い道でも、手を抜かれていない石畳の造作が美しくて。
ついつい写真を撮ってしまいました。(笑)


 
桂離宮のその1はこれくらいで。。
続きはその2で書きますね。

 


まだこのあたりでは疲れも知らず、興奮冷めやらぬ母と私でありました。

桂離宮の参観ブログ その2はこちらから
修学院離宮の参観ブログはこちらから
http://junkoaoki.jugem.jp/?eid=70

初めての皇居見学

  • 2019.02.21 Thursday
  • 18:24


初めて皇居を見学してきました。

近いのに行けてないなんて勿体ないな、と思い桂離宮の抽選と共に申し込んでおいたのです。


いざ出かけてみると、当日でも並べば見学出来るみたいでした。


桔梗門集合ってどこなんだろ?と

ちょっとドキドキで出かけました。


驚いたのは集まっていたその人数!


日本語ガイド

英語ガイド

中国語ガイドと

三班に分かれてなんと午後の部300人。


宮内庁の背の高いユニークな案内の方に先導されて出発しました。


こちらは集合場所の桔梗門前。

お天気もよくありがたいです。

皆さん期待に胸漫ろのご様子。😊



こちらは薩摩藩が作った石垣とのこと。

薩摩藩の御紋が彫られていました。

ちいさいけど、見えるかな?↓



こちらが富士見櫓。

1番気に入りの一枚が撮れました。

石垣フェチな私、もっ、もえる!


加藤清正公、渾身の石垣で関東大震災の時にも崩れなかったそうです。

うっ、美しい〜っ!(テンションマックス🤣)



その後、宮内庁の前を通って…



坂を上がると、参賀でよく見る宮殿東庭に着きます。


うわー広い。4000坪!!

地下は駐車スペースになっているそうです。

サンダーバードみたいじゃない!?と思ったり。



先に進めば二重橋。

皇居の内側からみるなんて初めて〜❣



あれが、

あれが二重橋〜♬…の

二重橋は私が今立っている橋なのですが

正式には正門鉄橋と言うんですと、へ〜。



こちらは二重橋にあるスズラン灯籠。

可愛らしい。




ふとみたら

富士見櫓が丸の内ビル群に迫られて、

ミニミニ化してしまっている…。

ああっ…。




あっという間の一時間見学。

綺麗な梅も帰りにあって嬉しい😊ひととき。



皇居は東京在住の方にとっては、

近すぎて意外にも見学していない方実は多いのかもしれないですね。


売店もあり、皇居グッズに興奮してしまいそうになります。

私はいつも土産はまず手ぬぐい、と決めてますので皇居手ぬぐいを買いました。


なかなかユニークなグッズもあるので行かれる方はぜひのぞいてみてくださいね。


春のような温かい1日でよかったです。

寒いと辛いかも🥶しれませんね。


ではでは。








花園居(かぞおのきょ)の冬過ごし【お江戸で落語編】

  • 2019.02.09 Saturday
  • 12:15

JUGEMテーマ:落語
 

真冬の過ごし方。。
農作業で忙しかった春から晩秋にかけてはできなかった、日本の芸能を見るのも愉しみのひとつ。
 
能・歌舞伎・人形浄瑠璃(文楽)・落語&講談とどれも大好きですが、
ちょこっと時間が空いたときに行ける寄席などは、気軽な愉しみのひとつとなっています。
 
とはいえ昨今の落語ブームで、チケットがとれない人気噺家さんの会は
気合いをいれてチケットをとらないとなかなか行けるものではありません。
 
先日、友人の智子さんから誘われて、ずっと聞きたかった春風亭一之輔(いちのすけ)さんの会に伺うことができました。
なんと、柳家三三(やなぎやさんざ:愛称 みみちゃん)師匠との二人会。
 
古典落語を得意とする品のある落語家さんなのでこちらの噺もずっと聞きたかったのです。
タイプの違うお二方のお話しは本当に愉しく笑うことができました!
智子さん、本当にありがとう〜!!

 
(写真は最後に前座さん?が撮ってくださったもの。一之輔さんのDVDとともに。)

 

(みんな黒服でちょっと怖いけど。。)

 
時代の空気を掴むのが天才的。
しかも豪快な芸風の一之輔さんと
線は細いけれど、品がある笑いで安心して聞ける三三さんの交互のお話しは聞いていても飽きず〜。😆
 
まくら(お話しの本題に入る前の笑いネタ)も互いにかみ合って
脳のシナプスが伸びる感じがします♪

この日は、文楽も見に行ったので着物を着ていきました。

黒大島に梅の花を描いたものに、
梅と笛を綴れで織りだした袋帯。
この季節だけのしゃれ帯です。

 


 

帯締めはべんがら色で。。日本独特の色合いで最近好きになりました。
 
着物の愉しみはと季節のかけあい。
 
ましてや、「梅の花」の話題がかかる噺をかけてくれるんじゃないかしら〜。
という期待もあって、帯などを選ぶのも楽しいものです。

落語は、ほぼ当日高座で噺家さんが決めるのだそうです。

だからパンフレットに最初からタイトルが載っていることはほぼほぼないんです。

季節や時事をはずさないのがお約束でもあり、
粋なことでもあるというわけ。
なので今なら「梅」はありでしょう〜と期待して、、この帯をしめていきました。

そして、
ありがたいことに、ちゃんと三三師匠は梅がでてくる噺をかけてくれたのでありました。
こういうときはかなり嬉しいものです。

噺そのものの面白さもさることながら
自分のためにかけてくれてるかも!?という勘違いをも愉しみます。

 


 


落語人気といえば、最近NHKで「昭和元禄落語心中」をやっていましたね。
アニメ放映(アマゾンプライム)も大人気で、観た方もいるかと思います。

私はこの「昭和元禄落語心中」での有楽亭八雲(ゆうらくてい やくも)師匠が憧れの人!
なのでこのモデルは一体誰なのかな〜と妄想して楽しんでおりました。
品があって、色男。
女に冷たく、完璧主義者という形はやはり、

6代目三遊亭 圓生(さんゆうてい えんしょう)と重なる方は多かったのではないでしょうか〜?
  きれっッキレの落語、感動しちゃっております。

この時代はあまり世間に迎合するということがなかったんでしょうか、、。
今のように協調しあう、なんて空気はさらさらない圓生師匠の風格がカッコ良いんです。🤣


落語の愉しみ方は本当に千差万別。
私はといえば、落語好きになった当初の理由は
夜、聞くだけで楽しめるという理由からでした。
 
耳からだけの情報で
一気に江戸時代にタイムすりプリントアウトして、
現代にはない風俗の中に引きまれながら
いつの間にか寝ているのだから、
こんなにありがたことはないのであります。
 
(講談はちょっと話が面白すぎて、覚醒してしまうきらいはあるのですが、、)
というわけで、落語雑談になってしまいましたが、
農作業の少ないこの冬は、できるだけ生の日本の芸事を愉しみたいと思っています。
写真は先日、勇気をだしてのぞいてみた神保町にある落語カフェです。
天井には噺家さんの手ぬぐいがっ!
 
でも高座は、なんというか…😁
手作り感満載ですね。

 

 
国立劇場などの大きなハコでやる名人会から、
本格的な寄席、
若者にも行きやすい渋谷や六本木のホール、
そしてビルの5階にあるカフェ風な寄席まで、東京の落語事情は今や花盛り。
 
皆さんも、ちょこっとのぞいてみてはいかがでしょうか?



 

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