いよいよ本格的な暑さが到来する信州。
涼しそうなイメージのある長野ですが、実は盆地なので平気で35度くらいになることもあります。
中条は山里なので、市街地よりは涼しいかな。。
夜は雨など降ると、夏でも冷え込むこともあります。
だから、花園居(かぞおのきょ)では真夏でも炬燵をしまわない。
電気はいれないものの、布がかかっていると夜など安心感もあるので。
ただし、この時期になると、
いくらがんばって作ったとはいえ、毛織モノのカバーは興ざめです。
はてさてどうしようかな?と考えていましたが、
昔の絣の着物を解いて、
ちょっと買い足して、
ちくちくしようとイメージがわきました。
出来上がりイメージはこんな感じ、でしょうか?
家にあった藍の布と
蚊絣と格子の手織り木綿を単純に継ぎ合わせてみました。
炬燵も大きいのでそのカバーとなると、ここまで大きくなるというしだい。。3メートル。
ほぼほぼミシンなしで行きたい!と考えてここまで東京で縫い合わせて作って、
長野の実家に持ち込みました。
ここから先は絶対に助っ人が欲しかったから。
大きさがイメージしにくいでしょうから人を置きます。(笑)
母が穴あきのところをつくろってくれてます。
あとは縁を処理するだけかな〜と考えていたところ、
母曰く、
「いくら春夏の掛物でも薄いと余計にだらしなく見えるから、裏はつけたほうがいいと。」と躊躇ないお言葉。。
「え、ここで言う?・・・・・・。」
(これで十分だと思っていたのに更に倍のちくちく命令が課されるとは!!)
「こういうものはきちんとやらないとダメ。」
わかりましたよ、やりますよ。
確かにここで楽しても、あとで後悔するのはわかってる。
それで、再度東京に立ち返って、夜なべ1日。
裏布をつぎはぎして、舞い戻ってきたのでした。
そして次は裏布と表布をあわせて、ずれることがないように全ての列を押さえ縫いすること丸2日。
ここは雨も降っていたので中条でちくちく作業ができました。
ミシンは最終の縁かがりのところで1回のみ使用。あとは全部手縫い。。
一体、何メートルちくちくをしたのでありましょうか!!
こんな感じで出来上がったのであります!!
意外と、
苦労の割にはなじみ感ありすぎて。
感動も薄かった一瞬。。。
あまりにイメージ通りで収まってしまった。。
それよりも3年ぶりに出すことのできた御簾のほうがぐっと夏っぽい。。<
「手がきくってありがたいことなんだよ〜。」と母は常に言っています。