ただ道具もだしてあったので、
その道具で稽古のつもりでお茶の🍵稽古をしてみました。
考えようによってはある意味贅沢な時間です。せっかくですし、そのまま稽古してみました。
季節が感じられてホッとする時間になりました。忘備録かわりに書いておくことにしました。
床
三級波高魚化龍
前大徳 荒谷義晃
先ずは風炉の炭手前。
初風炉らしく眉風炉で。
釜 富士釜浜松地紋
香合は蝶の螺鈿、乾隆年代。
風炉の炭手前が一番難しい、というより忘れがちで身に付いてません。
続いて濃茶です。
棚 小及台子真塗 山口青松
水指 荒磯 真葛香斎
茶入 赤膚焼 瓢 大塩昭山
仕服 魚紋間道
茶杓 銘 千歳 片桐宗関
滑らかで小ぶりで佇まいの良い茶杓です。
茶碗 井戸茶碗 李 方子
薄茶
棗 七宝継 中梨地 前端雅峯
茶碗 高麗蕎麦茶碗 趙誠主
替茶碗 菖蒲
ひとりなのに三腕もいただきました。
御馳走さまでした。
来年はこの心地よい季節を皆さんと楽しみたいな〜と思ったのでした
JUGEMテーマ:山菜
花園居の裏庭に、蕗の薹とアサツキが出始めています。
岩陰に蕗の薹。
こちらはアサツキ。
普段は滅法、日本酒に弱い私でも、
これらを使って酒にあう料理を作りたくなりました。
蕗味噌とアサツキ味噌、この季節ならではの酒悦🍶です。
まずは蕗味噌。地方によってはばっけ味噌ともいいますよね。
まずはよく刻んで。
油で炒めて、味醂、砂糖、味噌で炒め合わせます。
で出来上がり。
次にはアサツキ味噌を。
根元のゴミと薄皮をとります。これが結構大変な作業。
よく洗ってから刻みます。
この後は軽く塩を振りよく揉み込みます。
ネギの香りがプンプンと…🤣
こちらに味噌、砂糖、軽くお酢をいれてねばりがでるまでまぜます。で出来上がり〜^_^。
こちらはお酒🍶にとーってもよくあいます。
普段は飲めないけど今日は呑んじゃう事に😁
余った蕗の薹で天ぷらも作りました。
なぜか写真が修整できずすみません。
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大豆5キロ、米麹6キロで今年も味噌を仕込みます。
寒仕込みのはずが、何故か今年は暖かいので少々焦り気味ですが😝。
先ずは大豆を一晩水でふやかして…
大鍋4つ❗😵で柔らかく煮ます〜。
茹で上がりまで灰汁をとったり、なかなか大豆番は鍋4つともなると大変です。
目を離すと、吹きこぼれるし〜。
その間に麹の用意。
よお〜くほぐして、塩と混ぜ混ぜして塩麹さらさらをつくっておきます。
担当は母😜。
私は柔らかく茹で上がりました大豆をひたすらミンチに…。
凄い勢いでミンサーに助けられております。
昔は脚でふみふみしたと母。
「今は良い機械があるのねー」と。
そしてタライにて、麹と大豆を混ぜ混ぜして
揉み込みます。
ねえ、もういいんじゃない〜?
『まだまだ〜、まだ足りない!』と母は揉み込みをやめず。
あ、私もちゃんと仕事してますから。
とりあえず母が納得するまで揉み込み、味をみて団子を作ります。
ひたすらに。
ふたつの瓶に叩きつけながら
空気を抜いて押し込む、押し込む…。
親の仇かと思うくらいに空気を抜いて
ふたつの瓶に収まりました。
重石を乗せて、空気を遮断して紙蓋して味噌蔵へ。
美味しい味噌ができますように😻。
ひとつ、味噌玉をつくり乾燥させてみることに。白黴がきて不思議な風味になれば◎。
昔は料理して食べた記憶が有ります。
今年も無事仕込めた味噌仕事。
母の手伝いがないと11キロの仕込みはかなり萎える仕事です。
来年も仕込めるようにお祈りしたのでありました。
お正月明けに、、
トーハクで展示されていた
文徴明の行書 遊天地詩巻です。
こちらの草書は
王寵のもの。解説には清聴な筆線が躍動する、、とあり。
明時代には多くの文人初夏達がご活躍されていた。
中国文化史はかなり政治に左右されているので、なかなかに一筋なわではわかりませんっ!
(興味あるけれど)
こうした文人ライフスタイルの画はみているだけで気持ちよくなります。
漢詩を読み合うというのも真似出来ないですね〜。
文徴明の蘭竹図軸。
完璧な佇まいで、
表装も美しいです。
私はなるべく時間を見つけて美しいものを見に行く時間を作ります。
農作業のない冬は充電には持ってこいの季節。
皆さんは忠臣蔵の映画、小説、その他の作品ご覧になったことありますか?
私は好きで年末といわず、その気分になったらよく見たり読んだりしています。
毎年、忠臣蔵をテーマに年末になるとドラマ、映画が上映されますよね。
今年は「決算 忠臣蔵」です。
お金が足りずあせりまくるという視点の忠臣蔵は初めてだっただけに
娯楽ものとして十分に笑わせていただきました。
映画では結局、内匠頭の命日の3月14日まで資金が間に合わず、
12月14日、吉良が茶会で在宅していることをわかって討ち入り、
結果的に決算の収支を合わせらることができた、、という流れです。
(決算忠臣蔵公式ホームページこちら)
一番楽しめたところは最終的な討ち入りの打ち合わせをする際に
原作は『「忠臣蔵」の決算書』。東京大学史料編纂所教授・山本博文さんの本です。
非常に面白く、
本懐を遂げるにあたっても何かと物入り、すべては金と
帳面の記録を引用し記載されています。
最後まで読むと泣けてくる。
大石内蔵助がただただ金に几帳面だっただけでなく、
本懐を遂げたあと後の残されたものへの配慮への金の気配りに泣けてくるのです。
忠臣蔵は日本人の感情を揺さぶる物語ですが、
こうしたスピンアウト的な面を見ることでより日本人らしさ、、
語らないけど、、が伝わってきます。
私的にはぜひ本も読んでいただきたくおすすめいたします。
さて、一口に忠臣蔵といってもいろいろあり、
文楽では『仮名手本忠臣蔵』。事件から47年後の寛延元年(1748)には大坂・竹本座で人形浄瑠璃として初演。
https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc21/index.html
(解説ページがありました。)
今年、大阪の国立文楽劇場では35周年記念で1年かけて全段上演されました。
一番迫力があって怖ささえ感じるのが文楽での忠臣蔵です。
歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』も毎年お馴染み。歌舞伎三大演目で鉄板興行ですね。
講談ではなんと本伝、銘々伝、外伝、と300本にも及ぶのだとか。。
講談師、神田松之丞さんは「忠臣蔵は別れがテーマだ」と大先生に言われ納得しきりと昨年の年末の公開放送で言っていました。
そうなのですよね、、ほぼすべてが別れがテーマになっている。
昨日も神田松之丞さんの「赤垣源蔵 徳利の別れ」を聞きながら寝ちゃいました。
「大石東下り」、「天野屋利兵衛」も他の講談師の先生が語っているのを聞けましたが、泣き所あります。
映画となるともう列挙できなくなるくらい数多く作られています。
私は中村吉右衛門(『忠臣蔵〜決断の時』2003年テレ東)の内蔵助がぴったりだと思っていますが皆さんはどうでしょうか。
私はこのとき見て感動して、本所松坂町の吉良邸まで行ったことがありました。
想像を絶する大きさでした。 東西の長さが73間7尺3寸(約134.9メートル)
こんなところ表門と裏門で討ち入っても聞こえんのじゃないかい!と思いました。
さあて、今年の12月14日は何の忠臣蔵で愉しもうかな〜。
JUGEMテーマ:ゆるゆる手仕事。
次はこれ!
国芳の猫です。
猫のすずみ。
2作目の表具仕立てです。
1作目は紙での丸表具でした。
表具の種類にもいろいろあります。
二作目は布になります。
表具材料屋さんへでかけ、本紙をみせて相談しあとは自分の好みで布色を選びました。
本紙ですが
以前、神保町の浮世絵さんで見つけた歌川国芳の夏の夕涼を表具することにしました。
(本物ではありませんがコピーでもありません、複製木版画!?というものらしいです。)
猫好きなため、数年家に眠っておりました。
作り方を忘れないようにここからは忘備録!
まずは本紙(少し厚めの紙なので裏打ちは薄口で)をゆるゆるのりで裏打ち。
そして天と地、柱は中の裏打ち紙で同じのりで裏打ちします。
一文字の裂は少し固めなので、のりもすこし濃いめのもので裏打ちします。
全体に裏打ちしたものを1週間以上、乾かします。
並べてみて全体の雰囲気を確認します。
うんうん、こんな感じかな〜と。
そして、
一文字、柱の脇、天地を固めののりでほつれてこないようにのり止めします。
のり止めをしているところ。
その後、
だいぶ表具の出来上がりイメージがわかってきました。
2週間後、の教室内。
脇をまっすぐカットし、二分ほど印をつけ裏に折り上げで、またのりつけ。
へらでまっすぐと直線をキープ。
このあと、この耳を少し伸ばす作業をします。
八双と軸棒の準備。
しあがり線の天からは一寸五分。
次が不思議な作業。
まだなんのための作業がよくわかっていないのだけれど一作目も行った《張手貼り》。
耳の保護と総裏打ちをする際に丈夫にするためなのだそう。
ヘラの水で濡れた部分で紙を切るという実に職人さん作業です。
写真は撮り忘れましたが、ここで福島絹という、すご〜く薄い絹にも裏打ちしています。
また軸助けという形を裏打ち紙で作ります。
毎回使うものなので型紙を作りました、これで安心。
これから総裏打ちにはいりますが
ちょっと時間あったので軸棒を削ります。
さて1週間あき乾燥させてから
総裏打ち。
丸めてシワを伸ばし、霧吹きします。
生地が伸びて扱いやすくなります。
薄〜い、蝉の羽のような福島絹を先ずは裏打ち。
その後以下を和紙で注意深く裏打ち。
力が加わる部分だけ福島絹で補強します。
フチを処理して八双と軸棒をつけて完成しました。
今回は色味をあそんでみました。
夏に飾るのが楽しみです。
国芳の猫、猫好きには堪らない、ぶさ可愛い💕さがありますね〜。
JUGEMテーマ:手作りの漬物
霜や雪がふると一気に葉物野菜が甘くなり柔らかくなります。
都度、畑に行って採るのもいいですが、
足元がぬかるんで、べちゃべちゃするので、
白菜は収穫、大根もしみるので収穫して食べやすく保存します。
白菜はコレ。
こちらは辛み大根、青首も辛いですが、
こちらは半端なく辛く、蕎麦屋さんでは重宝される大根です。
ほして使うと甘みとうまさが増します。
長野ではよく作ります。
お蕎麦食べるしね。
こちらが作業中の場。
大根は新聞紙にくるんで発砲スチロールに。
いろいろ木箱やら段ボールやら試しましたが、
保存の方法としてはこの発砲スチロールが
冬を越す保存のいれものとしては最も鮮度が高く保てました。
長ネギや白菜も新聞にくるみます。
冬の間は畑に行かずここから必要な野菜をもっていきます。
里芋は寒さが苦手なので家の中で。
さて、こちらは夏の間に取れすぎたきゅうり。
刻んでしっかり塩付けしていたものと、
秋に取れた大根、いただいたレンコンなどで
おなじみの福神漬をつくっています。
なかなか調味料をしっかり吸うのでお高い漬物なのだな〜と思います。
がカレーだけでなく、作るそばからなくなってしまう人気漬物です。
商品っぽく遊んでいます。
お友達にあげるときなどはこんな感じに。
さて、こちらはローリエを半年ほど干して、
ストーブのそばでちまちまと瓶にいれているところです。
数年分くらいはローリエがありそうな。。
唐辛子もこんな感じに数か月干します。
唐辛子は干しが甘いとすぐかびがきます。
保存には半年ほどほしてもよいかもしれません。
料理だけでなく、漬物にも使います。
お米の保存にもかなりいれちゃいます。
冬前はこうしたお地味な作業が多いのですが、
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ずっと行く機会をねらっていましたが、ふと日曜日の1日が空いたので日帰りで京都に行ってきました。
こちらの展覧会、
もう生きている間には揃いでは見ることができないであろう貴重な機会なんだろうな、、と。
そして最近、表具にはまりだした私にとっては絵もさることながら美しい表具で有名なこの佐竹本歌仙絵。
表具もみて、見まくって知恵熱がでそうな時間でした。
今回は図録も見逃せません。
と言われてしまいましたが、この弾丸ツアーは一人じゃないと無理かもしれませぬ。
行程ですが、
結局これだけまわってきました。
京都国立博物館(「佐竹本 三十六歌仙絵と王朝の美」)
↓
トラりんと遊ぶ
↓
相国寺承天閣美術館(「茶の湯 禅と数寄」)
↓
相国寺
↓
野村美術館(「見て知って楽しむ 茶碗の世界」)
立礼のお茶をいただきました。
こちらには写っていませんが、人人人〜人人人で少々ゲンナリ。
美しいものを見るのは何よりの栄養だからでしょうか。
帰ってきて、
ホッとお土産でお茶🍵していると、
行き忘れていた展覧会があった事にきがつきましたが、
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JUGEMテーマ:ゆるゆる手仕事。
先日、鷺の友禅を描き始めて、途中まででしたが、なんとか完成しました。
さて、どうやって仕上げしようと思いあぐねていましたが、習ったばかりの表具の材料を使い仕上げてみようと思いたち、
東京にて、夜の時間にちまちまと作ってみました。
完成したのがこちらです。
表具仕立てなので上部は八双を芯にして、
巻紐と釻で仕上げ。
下の部分は軸棒で巻いて縫い止め、
軸先ものこぎりを使いつけてみました。
紙ではないのでぴったりとはいきませんが雰囲気はでました。
花園居の土間にかけました。
離れてみると軸のようにも見える、かも😆。
竹の棒を差し込んだだけのタペストリーとはまた違い、丁寧な感じがします。
絵はあれからさっぱりと、
岩や流れを書き込みました。
魚を書き込んで、
鷺がじ〜〜っと狙っている様子をだしてみたつもり…。
と、こんな感じで仕上がりました。
表具仕立てを習ったおかげで、
友禅に思いの外早く応用できました。
次回はどんなものが表具されるのか…😅
アイデア次第というところでしょうか。
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表具の完成まであと少し。
いよいよ総裏に裏打紙をはり乾かし、軸棒を取り付けます。
今回は初めて丈を短めの小さい軸にしました。
裏打ちをして1週間、シッカリと乾燥させました。
注意深くはがします。
その後、脇をカットし、いよいよ掛け軸らしい八双と軸棒を取り付けます。
その前にイボタで総裏をすべりをよくするために軽くなでます。
こうすることで扱いがぐっとしやすくなりました。
便利だな、、とイボタって何?とおもいコトバンクで調べてみました。
〘名〙 カタカイガラムシ科の昆虫。体長二、三ミリメートルで、イボタノキ、ネズミモチなどの樹皮に寄生。幼虫の雄は群生して綿状の蝋質物(いぼた蝋)を分泌する。この蝋質物は、昔から障子や襖(ふすま)の敷居に塗って滑りをよくするのに使われた。日本、中国、ヨーロッパに分布。いぼたむし。いぼたかいがらむし。《季・夏》
とのこと。おお、これはいい。
障子や襖のすべりをよくするためにあまりスプレーを使いたくないのでこんなものがあるなんて!
しかし、昔の人はよく虫からこんな蝋をみつけだして生活に役立てたものですね。。
さて、軸棒のとりつけです。
軸棒や八双の横の長さは表具によって幅が違うので
のこぎりやカッターなどで細工します。
初めてでしたから少しびびりましたが
こうしてみると表具の作業は
いろいろな作業が求められるので結構頭と手の体操になりそう、、と思いました。
で結局なんとかできあがったのがこちら。
どうにか表具の形にはできあがっている。。(感動。)
洋間に飾る予定ですので短い表装です。
コンパクトバージョン。
どぎまぎしましたがなんとか一作目ができがありました。
さて、2作目はどんなものを表具しようかな〜。
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JUGEMテーマ:お茶
先日、令和元年10月4日、柏崎市の木村茶道美術館での記念茶会に伺ってきました。
35周年記念の茶会で、楽初代からのお茶碗で茶をいただけるという機会です。
この日は朝から雨模様だったのですが、なんとか到着するころには雨が晴れてくれました。
足元が危ない坂道を草履であがっていくので注意をしながら、上ります。
ふと見上げると前回は気が付かなかった像が印象深くて。
2対で飾られているのですが、ともかくも印象深い像でした。
雨に濡れた露地は大変美しいのですがなぜだか
緊張が高まります。。
実際とても素晴らしいお席でした。
以下
写真の許可をいただいたので記念に撮らせていただきました。
本席
床
色紙 後水尾天皇
いくめぐり すぎゆく秋にあいぬらん かわらぬ月のかけをなかめて
仙台 伊達家由来のものだそうです。
最近表装にも興味があるのでこの雅な裂地を食い入るようにみてしましました。
香合 唐物写堆堆朱人物文
御軸は後水尾天皇の実に珍しい円系の色紙。
香合は木彫りで漆を塗るのではなく、
漆を200回以上も塗り重ねて、像を彫るという手のこんだものでした。
花 季のもの
花入れ 竹一重切 銘:ヨゴレ判官 宗旦
ヨゴレ判官は義経のこと。
あえて生乾きでこしらえた花入れのヨゴレが年月をへて文様へと変わった花入れです。
下は
薄茶器 黄瀬戸六角 16〜17世紀
茶杓 古田織部 宗旦筒
織部の茶杓は、飛び跳ねるような竹を感じるようで
手に取らせていただきましたが
茶杓が一人でに動いていくような気配さえ感じました。
記念館には初代から当代までの楽茶碗の名品が展示されていました。
下のように本日の茶会に使われるものには「本日、茶席にて使用中です」と札がでています。
正客と次客にはこの楽茶碗で出されます。
本日はなんと、初代 長次郎の武悪 がお正客に。。
下が長次郎の武悪です。
お正客は私達のグループの方がつとめましたが感慨深く味わっていられました。
私も最後には手に取らせていただきましたが、渋みとしっとりとした姿で
土の感覚さえ伝わってくるようでした。
館の方のお話しでは、この時代には900度くらいの低温で焼いており
釉薬もほぼ薄くあまいので、
水をいれて飲むことでかなり劣化が進んでしまっているとのこと。
もう実際にお茶をいれておだしするのは、これが最後かもしれませんということでした。
確かに、、。
確かに時代を経た長次郎はすでに茶碗としても役目を終えて、自然と土へ戻っていく過程にあるような印象を感じました。
実際に手に取らせていただき、この感覚を忘れないように。と刻み付けました。
次客には
赤楽 銘 落葉 一入 追銘:紅葉 で出されました。
母はこのお茶碗でいただけました。
記念に1枚写真を取らせていただきました。
私がいただいたお茶碗は
木村茶道美術館開館35周年記念茶席会記
本席
床
色紙 後水尾天皇
いくめぐり すぎゆく秋にあいぬらん かわらぬ月のかけをなかめて
花 季のもの
花入れ 竹一重切 銘ヨゴレ判官 宗旦
香合 唐物写堆堆朱人物文
風炉 唐銅鬼面鐶付風炉
釜 棗型霰釜 淨雪
水指 信楽矢筈口 桃山時代
薄茶器 黄瀬戸六角 16〜17世紀
茶杓 古田織部 宗旦筒
茶碗 黒楽 銘 武悪 長次郎
替 赤楽 銘 落葉 一入 追銘:紅葉
蓋置 一閑人 了入
建水 木地
菓子 ことぶき 最上屋製
器 黄瀬戸鉦鉢 北大路魯山人
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表具のお教室も3回目、毎週ではないので、ついつい大事なことを忘れてしまいそうになるけれど、
こんな感じで裏打ちをしたパーツはできあがってきています。
作業は全て一畳くらいあるベニヤの上で行います。
なかなか首都圏などの家庭では用意できない作業場かも。。
本紙(鷹匠)の上下に一文字をつけます。
上下にね。
この時、専用のノリをよくよく叩いて、
いうことをきくように伸ばし、
一分だけにつけ重ねます。
あ、表装やっている時はセンチの感覚はないです。
先生も、採寸する定規も全て寸。
寸法です。
(はじめはどぎまぎするんですが、慣れてくるとこの、寸のほうが、こう馴染んできて
上下の一文字をつけたら、
次は左右の柱をつけます。
同じ紙で天地を着けました。
表装の形がイメージされますね。
天地のバランス、左右のバランスをみながら
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竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション―メトロポリタン美術館所蔵を近代美術館工芸館へ見にいきました。
竹はキリつとして、
派手さはないものの姿を変えると驚きの存在感を見せる素材。
茶席でも花入れや蓋置、茶筅、茶杓などに使われています。
こちら近代美術館工芸館は建物もクラシックで素敵です。
てくてくお家から散歩がてらに行きました。
今回の展覧会はほぼ撮影がOKというありがたい展覧会です。
展示も竹の作品だけではなく、日本の有名工芸家さんの織や焼き物などもあわせて展示。
下のような斬新な竹の作品ばかりでなく、、
大正時代に組まれた花篭などもたくさん展示されています。
いったいどういう組や網をしているのか、
食い入るようにみてしまいました。
壽と文字まで竹で表現された瓢型とっくりにびっくり。
一方でこんな存在感のある花入れも。
照明にも斬新なデザインがあって目をひきます。
竹にうるしをぬった花入れは圧倒的な佇まいです。
いつかこんな花器をつかってみたいなあ。
アビーコレクションはニューヨークのメトロポリタンで47万人を動員したとか。
日本の竹工芸の素晴らしさをとことんわかっていらっしゃるのですね。
はい、こちらの掛け花入れが今回最も感激したもの。
この冬から竹網を教えていただく予定なので、
いつかつくってみたいイメージにばっちり植えつけられました。
自然の力強さと美が小さい作品ながら潜んでいて感動しました。
この作品展は12月8日まで。
できればもう一度見に行きたいなあと思った作品展でした。
夕焼け綺麗だったなぁ。
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JUGEMテーマ:文楽
歌舞伎も能も文楽も好きなのですが、
JUGEMテーマ:お茶
9月の畠山美術館 友の会の講座に参加しました。
畠山一清(即翁)さんの茶会・茶事の記録を読み解くという講座です。
畠山記念館は、茶道具を中心に、書画、陶磁、漆芸、能装束など、日本、中国、朝鮮の古美術品を展示公開している私立美術館です。創立者畠山一清(1881―1971)は荏原製作所の創業者。事業のかたわら、即翁と号して能楽と茶の湯を嗜みまれたそうです。
戦前には 藤田財閥の藤田田三郎(香雪)、三井財閥の益田孝(鈍翁)、帝国蚕糸の原富三郎(三渓)、荏原製作所の畠山一清(即翁)などが膨大な古美術の蒐集に向かって、かつ蒐集品を活かすことのできる茶の湯へ踏み入れた時代だったのですね。
今回の講座では、
お道具はもちろん、
会の主旨、お招きされた方々
懐石・器などなどが解説されました。
茶会記から読み解かれる内容はとっても勉強になります。
残念にも、美術館のほうは改修ということでただ今長期閉館中ですが。
9月とはいっても今日はなんだかとても蒸し暑い日でした。
美術館の中、木漏れ日の道はやっぱり癒されます。
今回の資料は即翁さんの新座敷の新築披露の茶会記でした。
昭和29年11月16日からの連会です。
お道具や器などはほぼこちらの美術館に収められているものがほとんどです。
解説してくださっている学芸員さんがスライドでお道具の写真をみせてくれました。
普段、美術館や図録の中に鎮座ましているお道具たちですが、
こうして茶会記や美術館の中からぬけだして
実際に使用された様子などを解説をしていただくと、
まさに自分がその会にいるような錯覚を感じます。
妄想もここまできたらおめでたい。。
こうしたお勉強は始めてだったので
とってもためになりました。
茶会記を読み解く、、というと
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