スポンサーサイト
- 2020.05.08 Friday
一定期間更新がないため広告を表示しています
- -
- -
- -
2作目の表具仕立てです。
1作目は紙での丸表具でした。
表具の種類にもいろいろあります。
二作目は布になります。
表具材料屋さんへでかけ、本紙をみせて相談しあとは自分の好みで布色を選びました。
本紙ですが
以前、神保町の浮世絵さんで見つけた歌川国芳の夏の夕涼を表具することにしました。
(本物ではありませんがコピーでもありません、複製木版画!?というものらしいです。)
猫好きなため、数年家に眠っておりました。
作り方を忘れないようにここからは忘備録!
まずは本紙(少し厚めの紙なので裏打ちは薄口で)をゆるゆるのりで裏打ち。
そして天と地、柱は中の裏打ち紙で同じのりで裏打ちします。
一文字の裂は少し固めなので、のりもすこし濃いめのもので裏打ちします。
全体に裏打ちしたものを1週間以上、乾かします。
並べてみて全体の雰囲気を確認します。
うんうん、こんな感じかな〜と。
そして、
一文字、柱の脇、天地を固めののりでほつれてこないようにのり止めします。
のり止めをしているところ。
その後、
だいぶ表具の出来上がりイメージがわかってきました。
2週間後、の教室内。
脇をまっすぐカットし、二分ほど印をつけ裏に折り上げで、またのりつけ。
へらでまっすぐと直線をキープ。
このあと、この耳を少し伸ばす作業をします。
八双と軸棒の準備。
しあがり線の天からは一寸五分。
次が不思議な作業。
まだなんのための作業がよくわかっていないのだけれど一作目も行った《張手貼り》。
耳の保護と総裏打ちをする際に丈夫にするためなのだそう。
ヘラの水で濡れた部分で紙を切るという実に職人さん作業です。
写真は撮り忘れましたが、ここで福島絹という、すご〜く薄い絹にも裏打ちしています。
また軸助けという形を裏打ち紙で作ります。
毎回使うものなので型紙を作りました、これで安心。
これから総裏打ちにはいりますが
ちょっと時間あったので軸棒を削ります。
さて1週間あき乾燥させてから
総裏打ち。
丸めてシワを伸ばし、霧吹きします。
生地が伸びて扱いやすくなります。
薄〜い、蝉の羽のような福島絹を先ずは裏打ち。
その後以下を和紙で注意深く裏打ち。
力が加わる部分だけ福島絹で補強します。
フチを処理して八双と軸棒をつけて完成しました。
今回は色味をあそんでみました。
夏に飾るのが楽しみです。
国芳の猫、猫好きには堪らない、ぶさ可愛い💕さがありますね〜。