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- 2020.05.08 Friday
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12月だから、忠臣蔵の話です。
皆さんは忠臣蔵の映画、小説、その他の作品ご覧になったことありますか?
私は好きで年末といわず、その気分になったらよく見たり読んだりしています。
毎年、忠臣蔵をテーマに年末になるとドラマ、映画が上映されますよね。
今年は「決算 忠臣蔵」です。
お金が足りずあせりまくるという視点の忠臣蔵は初めてだっただけに
娯楽ものとして十分に笑わせていただきました。
映画では結局、内匠頭の命日の3月14日まで資金が間に合わず、
12月14日、吉良が茶会で在宅していることをわかって討ち入り、
結果的に決算の収支を合わせらることができた、、という流れです。
(決算忠臣蔵公式ホームページこちら)
一番楽しめたところは最終的な討ち入りの打ち合わせをする際に
原作は『「忠臣蔵」の決算書』。東京大学史料編纂所教授・山本博文さんの本です。
非常に面白く、
本懐を遂げるにあたっても何かと物入り、すべては金と
帳面の記録を引用し記載されています。
最後まで読むと泣けてくる。
大石内蔵助がただただ金に几帳面だっただけでなく、
本懐を遂げたあと後の残されたものへの配慮への金の気配りに泣けてくるのです。
忠臣蔵は日本人の感情を揺さぶる物語ですが、
こうしたスピンアウト的な面を見ることでより日本人らしさ、、
語らないけど、、が伝わってきます。
私的にはぜひ本も読んでいただきたくおすすめいたします。
さて、一口に忠臣蔵といってもいろいろあり、
文楽では『仮名手本忠臣蔵』。事件から47年後の寛延元年(1748)には大坂・竹本座で人形浄瑠璃として初演。
https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc21/index.html
(解説ページがありました。)
今年、大阪の国立文楽劇場では35周年記念で1年かけて全段上演されました。
一番迫力があって怖ささえ感じるのが文楽での忠臣蔵です。
歌舞伎の『仮名手本忠臣蔵』も毎年お馴染み。歌舞伎三大演目で鉄板興行ですね。
講談ではなんと本伝、銘々伝、外伝、と300本にも及ぶのだとか。。
講談師、神田松之丞さんは「忠臣蔵は別れがテーマだ」と大先生に言われ納得しきりと昨年の年末の公開放送で言っていました。
そうなのですよね、、ほぼすべてが別れがテーマになっている。
昨日も神田松之丞さんの「赤垣源蔵 徳利の別れ」を聞きながら寝ちゃいました。
「大石東下り」、「天野屋利兵衛」も他の講談師の先生が語っているのを聞けましたが、泣き所あります。
映画となるともう列挙できなくなるくらい数多く作られています。
私は中村吉右衛門(『忠臣蔵〜決断の時』2003年テレ東)の内蔵助がぴったりだと思っていますが皆さんはどうでしょうか。
私はこのとき見て感動して、本所松坂町の吉良邸まで行ったことがありました。
想像を絶する大きさでした。 東西の長さが73間7尺3寸(約134.9メートル)
こんなところ表門と裏門で討ち入っても聞こえんのじゃないかい!と思いました。
さあて、今年の12月14日は何の忠臣蔵で愉しもうかな〜。