スポンサーサイト
- 2020.05.08 Friday
一定期間更新がないため広告を表示しています
- -
- -
- -
JUGEMテーマ:お茶
先日、令和元年10月4日、柏崎市の木村茶道美術館での記念茶会に伺ってきました。
35周年記念の茶会で、楽初代からのお茶碗で茶をいただけるという機会です。
この日は朝から雨模様だったのですが、なんとか到着するころには雨が晴れてくれました。
足元が危ない坂道を草履であがっていくので注意をしながら、上ります。
ふと見上げると前回は気が付かなかった像が印象深くて。
2対で飾られているのですが、ともかくも印象深い像でした。
雨に濡れた露地は大変美しいのですがなぜだか
緊張が高まります。。
実際とても素晴らしいお席でした。
以下
写真の許可をいただいたので記念に撮らせていただきました。
本席
床
色紙 後水尾天皇
いくめぐり すぎゆく秋にあいぬらん かわらぬ月のかけをなかめて
仙台 伊達家由来のものだそうです。
最近表装にも興味があるのでこの雅な裂地を食い入るようにみてしましました。
香合 唐物写堆堆朱人物文
御軸は後水尾天皇の実に珍しい円系の色紙。
香合は木彫りで漆を塗るのではなく、
漆を200回以上も塗り重ねて、像を彫るという手のこんだものでした。
花 季のもの
花入れ 竹一重切 銘:ヨゴレ判官 宗旦
ヨゴレ判官は義経のこと。
あえて生乾きでこしらえた花入れのヨゴレが年月をへて文様へと変わった花入れです。
下は
薄茶器 黄瀬戸六角 16〜17世紀
茶杓 古田織部 宗旦筒
織部の茶杓は、飛び跳ねるような竹を感じるようで
手に取らせていただきましたが
茶杓が一人でに動いていくような気配さえ感じました。
記念館には初代から当代までの楽茶碗の名品が展示されていました。
下のように本日の茶会に使われるものには「本日、茶席にて使用中です」と札がでています。
正客と次客にはこの楽茶碗で出されます。
本日はなんと、初代 長次郎の武悪 がお正客に。。
下が長次郎の武悪です。
お正客は私達のグループの方がつとめましたが感慨深く味わっていられました。
私も最後には手に取らせていただきましたが、渋みとしっとりとした姿で
土の感覚さえ伝わってくるようでした。
館の方のお話しでは、この時代には900度くらいの低温で焼いており
釉薬もほぼ薄くあまいので、
水をいれて飲むことでかなり劣化が進んでしまっているとのこと。
もう実際にお茶をいれておだしするのは、これが最後かもしれませんということでした。
確かに、、。
確かに時代を経た長次郎はすでに茶碗としても役目を終えて、自然と土へ戻っていく過程にあるような印象を感じました。
実際に手に取らせていただき、この感覚を忘れないように。と刻み付けました。
次客には
赤楽 銘 落葉 一入 追銘:紅葉 で出されました。
母はこのお茶碗でいただけました。
記念に1枚写真を取らせていただきました。
私がいただいたお茶碗は
木村茶道美術館開館35周年記念茶席会記
本席
床
色紙 後水尾天皇
いくめぐり すぎゆく秋にあいぬらん かわらぬ月のかけをなかめて
花 季のもの
花入れ 竹一重切 銘ヨゴレ判官 宗旦
香合 唐物写堆堆朱人物文
風炉 唐銅鬼面鐶付風炉
釜 棗型霰釜 淨雪
水指 信楽矢筈口 桃山時代
薄茶器 黄瀬戸六角 16〜17世紀
茶杓 古田織部 宗旦筒
茶碗 黒楽 銘 武悪 長次郎
替 赤楽 銘 落葉 一入 追銘:紅葉
蓋置 一閑人 了入
建水 木地
菓子 ことぶき 最上屋製
器 黄瀬戸鉦鉢 北大路魯山人